「我が家では、良い夢を見るには、仰向けに横になるだけでいい」
と、トニーの伯父さんは、上機嫌で語りました。
丁度その時、トニーは、テレビの気象予報士が用いる天気図を見ていたのです。
「たぶんね」とトニーが言うと、 伯父さんのドライデン氏は、とても満足げに微笑みました。
しかしながら、トニーはその時、伯父さんに同意したわけではなかったのです。 少年は、ただ明日は「時々くもり」になるかもしれない、と言いたかっただけなのです。